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ガルバリウム鋼板は暑いって本当?遮熱性や断熱性を高める方法を解説

2024.02.01 Thu

「ガルバリウム鋼板は遮熱性が低いのか?」
「ガルバリウム鋼板の遮熱性を高める方法を知りたい」

ガルバリウム鋼板は耐震性や耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れた建材です。

そのため、工場や事務所の屋根にガルバリウム鋼板を採用した企業も多いでしょう。

しかしガルバリウム鋼板は金属であるため、遮熱性や断熱性の確保が必要となります。

本記事ではガルバリウム鋼板の特徴や遮熱性・断熱性を確保する方法について解説します。

工場や事務所の屋根リフォームや暑さ対策を検討中の企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

暑さ対策のため工場のガルバリウム鋼板には遮熱性・断熱性の確保が必要

ガルバリウム鋼板とは、鋼板に溶融した亜鉛+アルミ+シリコンを付着させている板のことです。

屋根や外壁をガルバリウム鋼板にすると室内が、夏は暑く冬は寒くなるといわれることがあります。

しかし適切に施工を行った場合は、噂されているほど室内温度が外気に大きく影響されることはありません。

ガルバリウム鋼板で快適な室内環境を整えるために、まずはガルバリウム鋼板の性質を知る必要があります。

ガルバリウム鋼板そのものは、金属であるため熱を伝えやすい性質を持っています。

そのため、ガルバリウム鋼板を屋根や外壁に使用する場合は遮熱性と断熱性の付加が必須です。

遮熱性と断熱性の両方を確保することで、ガルバリウム鋼板を採用した建物の快適性が増します。

遮熱材・断熱材で防げる熱の種類の違い

ガルバリウム鋼板を採用する場合は、遮熱性と断熱性を加える必要があります。

遮熱とは、太陽光による熱を吸収させないよう反射させ、室内に熱を伝えないようにする仕組みのことです。

一方で断熱とは、熱の伝わりを遅くする仕組みのことです。

遮熱性と断熱性は言葉が似ているため混同されがちですが、仕組みや防げる熱の種類が異なります。

熱の伝わり方には「輻射熱」「対流熱」「伝導熱」の3種類があります。

遮熱性と断熱性の性質を理解して、適切に遮熱材と断熱材を使用しましょう。

輻射熱

輻射熱は直接触れなくても遠赤外線で伝わる熱で、例として焚火や太陽光などが挙げられます。

輻射熱を防ぐのに効果的なのは、太陽光を反射させる遮熱材です。

対流熱

対流熱は気体や液体が循環して伝わる熱で、例としてエアコンやドライヤーが挙げられます。

対流熱を防ぐには断熱材が適しています。

伝導熱

伝導熱は直接物質を触って伝わる熱で、例として湯たんぽやカイロなどが挙げられます。

伝導熱を防ぐのに効果的なのは、エアコンなどで温めた空気を逃さない断熱材です。

建物内の快適性を高めるには「輻射熱」「対流熱」「伝導熱」といった3種類の熱に対して適切に対処する必要があります。

ガルバリウム鋼板を採用するメリット

ガルバリウム鋼板を採用した場合、室内の快適性を向上させるには遮熱性と断熱性の確保が必要です。

「なんだか扱いにくそうだな」と思う方もいるかもしれません。

しかし、ガルバリウム鋼板にはそれを上回るほどのメリットがあります。

ガルバリウム鋼板を採用するメリットは以下のとおりです。

・耐久性に優れている
・軽量で耐震性に優れている
・メンテナンス周期が長い

1つずつ確認していきましょう。

耐久性に優れている

ガルバリウム鋼板は耐久性に優れた建材です。

金属建材は雨風には強いものの、サビが発生しやすい点が大きなデメリットでした。

ガルバリウム鋼板は亜鉛・アルミニウム・シリコンのメッキ加工でデメリットをカバーしているため、金属建材のなかでも耐久性に優れています。

さらに塗装によるメンテナンスを定期的に実施することで、より長持ちさせることが可能です。

軽量で耐震性に優れている

ガルバリウム鋼板は他の建材と比較して、とても軽量な建材です。

屋根材として使用する場合は、建物全体への負担を最小限に抑えられます。

屋根が軽いと建物の重心が低くなるため、地震の際の揺れ幅を軽減できます。

メンテナンス周期が長い

ガルバリウム鋼板は、耐用年数が20~35年と長持ちする建材です。

より長持ちさせるには、定期的な塗装メンテナンスが必要となります。

耐用年数が長いガルバリウム鋼板は、メンテナンスの手間や費用の負担を軽減できます。

ガルバリウム鋼板の遮熱性・断熱性を確保する方法

ガルバリウム鋼板の暑さ対策は、遮熱性と断熱性を高めることが重要です。

屋根や外壁にガルバリウム鋼板を採用した場合、遮熱材や断熱材を使用しないと夏の暑さに悩まされることとなります。

具体的な暑さ対策の方法は以下のとおりです。

・暑さの原因を調査する
・遮熱シートを設置する
・遮熱塗料を塗る
・断熱材を設置する
・屋根散水を設置する

適切な遮熱・断熱方法で、夏の暑さ対策を実施しましょう。

暑さの原因を調査する

暑さ対策を実施する際は、最初に暑さの原因を調査することが大切です。

工場が暑くなる原因には以下の4つが挙げられます。

・屋根からの輻射熱が原因
・機械からの熱が原因
・空調設備の不備が原因
・断熱材と遮熱材の不備が原因

工場の屋根は金属でできていることが多く、遮熱加工を施さないと輻射熱の影響を大きく受けます。

他にも空調設備の不備が原因の場合もあるため、暑さ対策を検討している場合は最初に原因の特定を行うとよいでしょう。

暑さの原因を把握することが、適切な暑さ対策の実施につながります。

遮熱シートを設置する

ガルバリウム鋼板の遮熱性を高めるには、遮熱シートの設置が効果的です。

屋根に遮熱シートを貼ることで、太陽光を反射させて輻射熱による温度上昇を大幅に軽減できます。

遮熱シートは、アルミ純度が高いほど優れた遮熱効果が期待できます。

クールルーフ.jp(運営:ウチノ板金)で取り扱っている遮熱シート「サーモバリア」は、アルミ純度99%で反射率は97%です。

太陽光による輻射熱を約97%カットできるため、夏の室内温度が最大11度ほど下がることがあります。

遮熱塗料を塗る

遮熱性を高めるには、遮熱塗料を塗る方法も効果的です。

遮熱塗料は、塗料の種類や色によって遮熱効果が大幅に異なります。

遮熱効果を高めたい場合は、できるだけ白に近い明るい色を選択するのがおすすめです。

ただし遮熱塗料は同じ塗料を使用した場合でも、職人の技量や作業時の環境によって効果が異なります。

安定した効果を期待する場合は、遮熱塗料よりも遮熱シートの方が好適です。

断熱材を設置する

工場でガルバリウム鋼板を採用している場合は、断熱性と遮音性向上のため断熱材の使用が必須です。

屋根や外壁で使用するガルバリウム鋼板は、断熱材が一体化されたものもあります。

工場や倉庫で用いられている折板屋根の場合は、断熱材一体型が一般的です。

ただし、断熱材だけでは太陽光の輻射熱を防げません。

あらゆる熱を防いで室内の快適性を向上するためには、断熱材と遮熱材の併用がおすすめです。

屋根散水を設置する

ガルバリウム鋼板の暑さ対策には、屋根散水を設置するのも効果的です。

屋根散水は、打ち水のように屋根に散水して気化熱を利用し屋根の温度を下げます。

屋根散水ではホースなどを利用して定期的に水を撒くのではなく、全自動のスプリンクラーを取り付けるのが一般的です。

屋根散水を導入すると藻やサビが発生しやすくなるため、定期的なメンテナンスが必要となります。

メンテナンスの手間や時間、ランニングコストを考慮すると遮熱シートや遮熱塗料の方が容易に導入できます。

ガルバリウム鋼板の工場屋根の遮熱性向上にはサーモバリアがおすすめ

ガルバリウム鋼板の遮熱性を向上するにはサーモバリアがおすすめです。

サーモバリアとは、純度99%以上のアルミ箔を使用した遮熱シートです。

高純度のアルミであるため、熱の反射率が高く真夏の暑さを軽減できます。

サーモバリアは室内で温められた空気を放出しにくい素材のため、冬も快適です。

優れた遮熱性を確保できるサーモバリアですが、施工できる業者は限られています。

サーモバリアは完全施工販売店制度となっており、認定工事店だけが扱える商品です。

またサーモバリアスカイ工法の施工販売店は、メーカーの品質・販売・施工講習研修を受講し、施工資格試験に合格した店のみ扱えます。

クールルーフ.jp(運営:ウチノ板金)はサーモバリア認定の施工販売店であるため、責任をもって丁寧に施工することをお約束いたします。

ガルバリウム鋼板の暑さ対策は専門業者に相談しよう


ガルバリウム鋼板そのものは、金属であるため熱を伝えやすい性質があります。

そのため工場の屋根や外壁にガルバリウム鋼板を使用する場合は、遮熱性と断熱性の付加が必要です。

夏に工場内が暑くなる原因の大半は、太陽光による輻射熱が占めています。

太陽の熱による暑さを軽減するには、遮熱シートや遮熱塗料で遮熱性を高めることが効果的です。

本記事で紹介したサーモバリアについて気になった方は、お気軽にクールルーフ.jp(運営:ウチノ板金)までご相談ください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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