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熱中症対策で工場屋根へ遮熱塗装を行う理由は?おすすめの暑さ対策も紹介

2024.01.01 Mon

「工場内が暑くて作業効率が悪い」「熱中症になる従業員が多い」と工場内の労働環境について課題を抱えていませんか。

工場屋根は太陽の熱を吸収しやすく、熱がこもりやすい性質があります。

工場屋根の温度上昇による熱中症対策には、遮熱塗装が一般的です。

本記事では、熱中症対策として工場屋根に遮熱塗装が行われることが多い理由について紹介します。

遮熱塗装以外にも工場屋根の温度上昇を防ぐ方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

工場屋根が熱くなると熱中症が起こりやすくなる理由

工場の屋根が熱くなると従業員が熱中症になりやすいです。

熱中症が起こりやすくなる理由は以下の3つが考えられます。

・屋根は熱がこもりやすい構造であるため
・熱を発する機械が工場内の暑さを助長するため
・工場内の空調が効きにくいため

それぞれの理由について解説します。

屋根は熱がこもりやすい構造であるため

熱中症が起こりやすくなる理由の1つ目は、工場は熱がこもりやすい構造だからです。

工場の屋根は太陽の熱を吸収しやすく、非常に高温になる場合があります。

屋根の断熱が不十分な場合、熱が屋内に伝わりやすいです。

特に折板屋根・波型スレート屋根は、屋根材自体の厚みが薄いため、屋内まで熱が伝わりやすいです。

鉄製の屋根を持つ工場は太陽の強い光を受け続けると、太陽光の熱を蓄積しやすく工場内の暑さに繋がる、というデメリットがあります。

熱を発する機械が工場内の暑さを助長するため

熱を発する機械が多く稼働していると、熱が工場内にこもりやすくなるため暑くなりやすいです。

工場で稼働している多くの機械は、使用時に輻射熱を放出します。

輻射熱は空気温度とは異なり、人間の体感温度に直接作用するため、熱さを感じやすいです。

工場内の空調が効きにくいため

熱中症を起こしやすい理由に、工場内の空調が利きにくいことが挙げられます。

工場内は空間が広いため空調が効きにくく、熱や湿気がこもりやすいです。

工場の敷地面積が広ければ広いほど、熱が伝わりやすくなり、巨大なヒーターのように工場全体を暖めてしまいます。

工場屋根が熱くなることで起こり得るリスク

工場屋根が熱くなることで起こり得る主なリスクは以下の2つです。

・生産性の低下
・熱中症患者の発生

それぞれのリスクについて紹介します。

生産性の低下

工場屋根が熱くなり工場内の温度が上がれば、集中力低下によるミスの増加や作業効率の低下など生産性に大きな悪影響を及ぼします。

工場内の温度が一定以上の室温に達すると、保管している商品が暑さで劣化する、機器や設備の故障や誤作動が起こる、といったリスクも高まります。

熱中症患者の発生

工場屋根が熱くなることで、熱中症患者も発生しやすくなります。

全国の熱中症による令和5年の搬送状況によると、全体の11.3%である86人が工場や工事現場、作業場で熱中症になり、病院へ搬送されました。

工場は熱中症リスクの高い環境でありながら長時間体を動かすため、体温が高くなるだけでなく疲労も蓄積しやすいです。

熱中症は、場合によっては命に関わる重大な病気となります。

最悪の場合、重大な労災の発生に繋がる可能性も否定できません。

事故が原因で工場の稼働が停止すれば、企業の売上にも大きなダメージを与えるリスクもあります。

よって工場の屋根に遮熱塗料を塗るなど、暑さ対策が重要になるのです。

工場屋根の熱中症対策に遮熱塗装を実施する人が多い理由

工場の熱中症対策として、屋根に遮熱塗装を実施する場合が多いです。

遮熱塗装が選ばれる理由は以下のような理由が挙げられます。

・室温上昇の軽減
・省エネ対策による電気代削減
・屋根の劣化防止
・空調効率の改善

なぜ遮熱塗装が選ばれるのかを解説します。

室温上昇の軽減

遮熱塗装は室温の上昇を軽減させます。

遮熱塗料は太陽光を反射するため、屋根の温度上昇を防ぐことが可能です。

特に遮熱塗料は、工場で使われる事が多い「折板屋根」と相性が良いといわれています。

屋根から入ってくる熱を軽減できるため、室温が上がりにくくなります。

省エネ対策による電気代削減

遮熱塗装は、省エネ対策による電気代削減にも有効です。

エアコンを最大風量に設定しても、工場や倉庫内は炎天下にいるのと同じ状況になってしまいます。

そこで遮熱塗装を実施して屋根から入ってくる熱を軽減すれば、空調の効きが良くなります。

室温が上がりにくくなれば、空調機器の使用時間や設定温度を抑えることも可能です。

結果として空調に使う電気代が削減され、節約にも繋がります。

屋根の劣化防止

工場屋根の劣化防止にも、遮熱塗装は効果的です。

塗装は、建材を保護する役目があります。

塗装により、雨や紫外線による屋根の劣化や雨漏りのリスクを軽減できます。

建物自体の耐久性が向上し、メンテナンスコストの削減にも有効です。

暑さ対策と建物のメンテナンスが同時にできるのは、遮熱塗装の大きなメリットといえます。

空調効率の改善

屋根に遮熱塗装を実施すると、工場内に熱が伝わりにくくなり、エアコンや空調効率が改善されます。

遮熱塗料の良さは、空調効率の改善だけではありません。

空調効率の改善により、エネルギー消費を抑え二酸化炭素排出量の削減に繋がったり、ヒートアイランド現象の緩和も期待できたりします。

建物の耐久性が上がれば、屋根の葺き替えや建て替えの頻度が減り、建設廃棄物の削減にも効果的です。

工場屋根の熱中症対策に遮熱塗料を活用する際の注意点

工場屋根の熱中症対策に遮熱塗装する際の注意点は以下のとおりです。

・塗料の性能にばらつきがある
・メンテナンスが必要である
・塗りムラがあると効果が軽減する

各注意点について紹介します。

塗料の性能にばらつきがある

遮熱塗料はさまざまな種類があります。

塗料の成分により耐用年数が異なり、性能にもばらつきがあるので注意が必要です。

耐用年数が短い塗料だと性能が低く、短期間で塗り直しを行う必要があります。

メンテナンスが必要である

工場の屋根は定期的なメンテナンスが必要です。

塗装が剥がれたら塗り直す必要がありますし、屋根材そのものが寿命であれば新しい屋根材に張り替える必要があります。

メンテナンスのタイミングは、塗料や屋根材が耐用年数を迎えた時や屋根の不具合を発見したときがおすすめです。

塗りムラがあると効果が軽減する

塗料を均一にムラなく塗ることで、遮熱効果を最大限に発揮できます。

しかし、塗りムラが発生しやすいかどうかは職人の技術に左右されるものです。

塗りムラが発生すれば期待した効果を十分に得られません。

塗膜に汚れが付着したり雨風などに頻繁にさらされ劣化したりすると、遮熱効果が落ちる可能性があります。

工場屋根の熱中症対策におすすめなのは「遮熱シート」

遮熱シートは、ポリエチレン等の合成繊維にアルミ箔を貼り付けした層構造のシートで、屋根の温度上昇を抑えられます。

塗装と違って屋根にシートを貼るだけなので、遮熱効果を低下させてしまう「塗りムラ」も発生しません。

遮熱シートは、太陽光の「輻射熱」を反射できます。

工場屋根に当たった輻射熱を抑制させることで、工場内の温度を下げ、体感温度を下げるのに効果的です。

遮熱シートを施工する場合、工事内容や住んでいる地域によっては補助金が出る可能性があります。

カーボンニュートラル・工場就労環境改善・働き方改革に関する補助金、また事業再構築補助金や小規模事業者持続化補助金も内容次第では対象可能です。

遮熱効果を高めたい時には、アルミ純度の高い遮熱シート「サーモバリア」で施工するのがおすすめです。

サーモバリアスカイ工法は、試験に合格した工事店のみ施工できます。

クールルーフ.jpは、アルミ製純度99%の遮熱シート「サーモバリア」の施工販売店です。

工場の屋根に対して熱中症対策を実施しようか検討している方は、ぜひお問い合わせください。

工場屋根の熱中症対策には遮熱シートを設置しよう

遮熱塗料のさまざまな課題を解決する工法として、遮熱塗料だけでなく遮熱シートにも注目が集まっています。

遮熱シートは太陽の熱を反射することで室内の温度上昇を防止するだけでなく、工場内の機械から発生する輻射熱を抑制する働きもあります。

遮熱塗装も屋根に塗ることで工場内が暑くなるのを防ぐ働きがありますが、業者の技術力によっては十分な効果が見込めない恐れもあるものです。

遮熱シート屋根に貼るだけなので、塗料のように職人の力量が試される「塗りムラ」が発生しません。

遮熱効果だけではなく、屋根からの漏水も止められるといったメリットもあるのでおすすめです。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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