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遮熱材と断熱材の違いとは?素材の種類や効果についても解説

2023.10.09 Mon


「遮熱材と断熱材は似たような名前だけど何が違うの?」「外壁リフォームを考えているけど、遮熱材と断熱材のどちらが大切なのだろう」などとお悩みではありませんか。

遮熱材と断熱材はどちらも「熱」という漢字が入りますが、防ぐことができる熱の種類が異なります。

本記事では遮熱材と断熱材がそれぞれどんな役割を持ったものなのか、遮熱材と断熱材の違いなどを中心に解説します。

「遮熱材と断熱材の違いを知って、自分の用途に合わせて活用したい」という人は参考にしてください。

遮熱材と断熱材の違い


遮熱材と断熱材の違いを見てみましょう。

・遮熱材:輻射熱を反射する材料
・断熱材:対流熱や伝導熱の伝わりを遅くする材料

遮熱材と断熱材では役割や防ぐことができる熱の種類が異なります。

防ぎたい熱にあわせて、遮熱材と断熱材を使い分けることが重要です。

建物での熱の伝わり方や遮熱材と断熱材の特徴などをご紹介します。

熱の種類

熱は「伝導熱」「対流熱」「輻射熱」の3種類があります。

湯たんぽやカイロのように直接熱源に触れることで伝わる熱のことを伝導熱といいます。

エアコンのように風や空気で伝わる熱は対流熱です。

ストーブのように赤外線で伝わる熱を輻射熱といいます。

太陽からの熱も輻射熱です。

熱の種類によってその熱を防ぐことができる素材は異なります。

伝導熱や対流熱は断熱材で防ぐことが可能ですが、遮熱材で防ぐことはできません。

輻射熱は遮熱材で防ぐことが可能ですが、断熱材では防げません。

防ぎたい熱の種類に合わせて断熱材と遮熱材のどちらを使うべきか検討しましょう。

遮熱材とは

遮熱材はアルミ箔を加工した、輻射熱を反射して熱が伝わるのを抑えてくれるものです。

アルミの純度が高い程反射の性能は高く、輻射熱を反射して室内に入ってくる熱を少なくする働きがあります。

輻射熱を防ぐことで室内温度が上がりにくくなり、工場内が快適になるといった効果が期待できます。

遮熱材としては、遮熱シートのサーモバリアがおすすめです。

サーモバリアは工場や事務所の屋根など幅広く利用されている遮熱材です。

サーモバリアはアルミ純度が99%であり、輻射熱を97%カットできます。

断熱材と組み合わせて使うことで、夏・冬ともに快適な状態で過ごすことができます。

断熱材とは

断熱材は熱の伝わりを遅くするものです。

断熱材には空気が多く含まれているため、空気の層によって熱の伝わりを遅くできます。

ただし断熱材は輻射熱を防ぐことができません。

また熱が伝わるのを遅くするだけなので、時間をかければ熱は建物内に伝わってしまいます。

断熱材には大きく分けると鉱物系のもの、石油系のもの、自然系のものの3種類があります。

鉱物系はガラスを繊維状にしたグラスウールが代表例です。

石油系にはポリスチレンやウレタンなどがあります。

自然系は羊毛を原料としたウールなど、名前の通り自然の素材を使ったものです。

どの種類の断熱材が優れているか、一概に評価することは難しいです。

素材だけでなく施工の良し悪しも断熱効果に大きく関わります。

遮熱材と断熱材の違いを活かすには併用がおすすめ


断熱材と遮熱材は併用するのがおすすめです。

遮熱材だけでは対流熱と伝導熱を防ぐことができず、暑さ対策として十分とはいえません。

サーモバリアをはじめとした遮熱材では、輻射熱を防ぐことができます。

しかし遮熱材では、対流熱と伝導熱の2つを防ぐことができません。

対流熱と伝導熱を防ぎつつ輻射熱も防ぐなら、断熱材と遮熱材(サーモバリア)の双方を併用しましょう。

遮熱シートをおすすめする理由


遮熱材には主に遮熱塗料と遮熱シートの2種類があります。

特に遮熱シート「サーモバリア」は工場や事務所の屋根におすすめの素材です。

下記の遮熱シートをおすすめする理由を解説します。

・遮熱塗装より効果が高い
・断熱材より室温の上昇を防ぎやすい
・雨漏りも防げる
・塗りムラが発生しない

どの遮熱材を利用しようか悩んでいる方は参考にしてください。

遮熱塗装より効果が高い

遮熱シートは遮熱塗装よりも遮熱効果があります。

「遮熱をしよう」と考えたときに多くの人に思い浮かびやすいのが遮熱塗料です。

実際、遮熱塗料では効果を発揮できなかった屋根にも、サーモバリアを使用したら「以前よりも効果が実感できた」というお声も頂いております。

断熱材より室温の上昇を防ぎやすい

断熱材は熱の伝わりを遅くするものです。

時間が経って工場内に熱が伝われば室内は暑くなってしまいます。

太陽光から伝わる輻射熱も防げません。

屋根からの暑さ対策としては遮熱材、特に遮熱シート(サーモバリア)がおすすめです。

雨漏りも防げる

遮熱シートには雨漏りを止める効果もあります。

アルミシートを屋根の上に貼るため、屋根材に不具合が発生しても雨水が浸入しにくいです。

輻射熱だけでなく雨漏りの発生を防ぐ効果も、遮熱シートを導入すれば期待できます。

塗りムラが発生しない

遮熱塗料の場合、業者の技術力によっては屋根へ塗るときにムラが発生して本来の遮熱効果を発揮できない場合があります。

しかし遮熱シートはアルミのシートを屋根に貼るだけなので、塗料のように塗りムラは発生しません。

遮熱シート「サーモバリア」は限られた認定店だけしか取り扱いができないため、品質面は安心して依頼できます。

遮熱シートに関するよくある疑問


遮熱シートのよくある疑問について解説します。

・遮熱シートには保証はある?
・遮熱シートを設置するのに補助金は使える?
・遮熱シート設置の工事期間はどのくらい?
・遮熱シートを導入した場合の電気代シミュレーションは可能?

上記の疑問の回答は、以下のとおりです。

遮熱シートには保証はある?

遮熱シート「サーモバリア」は施工後に10年間の製品保証書が発行されます。

10年間はサポートがあるので、万が一のときも安心感があります。

遮熱シートを設置するのに補助金は使える?

場合にもよりますが、遮熱シートの設置工事で補助金がおりる可能性があります。

クールルーフ.jpの場合だと、「カーボンニュートラル」や「工場就労環境改善・働き方改革に関する補助金」を活用したケースがあります。

工事の内容にもよりますが「事業再構築補助金・小規模事業者持続化補助金」も対象となる可能性がありますので、チェックしてみてください。

なお補助金は、時期や建物のある自治体によって条件・支給金額が異なるものです。

補助金を申請できないか気になっている方は各市町村の補助金を調べてみてください。

遮熱シート設置の工事期間はどのくらい?

工場の大きさや屋根の状態、周囲の環境にもよるため、一概に工事期間をお伝えすることは難しいです。

ざっくりとした目安ですが、50平方メートルの屋根なら4日程度、100平方メートルなら6日程度、500平方メートルなら20日程度はみておきましょう。

遮熱シートを導入した場合の電気代シミュレーションは可能?

クールルーフ.jpでは、電気代シミュレーションへの対応も行っているためお気軽にお問い合わせください。

シミュレーションを行うには屋根面積・電気料金等の情報が必要になりますので、はやめにお申し出ください。

遮熱材と断熱材の違いを理解して暑さ対策を行おう


本記事では、遮熱代と断熱材の違いについて解説しました。

断熱材と遮熱材では防ぐことができる熱の種類が異なるため、暑さ対策をする際はどちらも併用するのがおすすめです。

遮熱材には主に、遮熱塗料と遮熱シートの2種類があります。

遮熱シートの方が遮熱効果は高く、雨漏りも防ぐことができるなどメリットが多いです。

工場での暑さ対策についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事】
工場の暑さ対策は必須!室温が上がる原因や熱中症への対処法などを紹介

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この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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