近年では夏場の暑さは厳しさを増し、自動車の整備工場内の暑さ対策は必須です。
そのため「会社として実施できる工場の暑さ対策には何があるのか知りたい」という企業担当者の方もいるのではないでしょうか。
会社の対策が不十分だと熱中症の従業員が出たり、働きにくい環境になったりするなどデメリットが発生しかねません。
そこで本記事では、整備工場でできる暑さ対策を紹介しています。
会社として実施できる自動車整備工場の暑さ対策には何があるのか、詳しく知りたい方はぜひご一読ください。
目次
自動車の整備工場でできる暑さ対策を紹介します。
・遮熱シートを活用する
・スポットクーラーを設置する
・大型ファンを設置する
工場の広さや作業内容に合わせた設備の導入を検討してください。
遮熱シートを工場の屋根や天井などに設置することで、暑さを和らげることができます。
太陽光で建物が暑くなるのを遮断して、内側へ熱が伝わるのを防げます。
熱を遮る方法には遮熱シートのほかに遮熱塗料の塗装もありますが、職人の腕により差が生じやすいです。
その点、遮熱シートなら塗装不要のためムラが出ません。
クールルーフ.jpでは遮熱シート「サーモバリア」の設置工事に対応しています。
サーモバリアは純度99%以上のアルミ箔を使用した遮熱シートのことです。
高純度のアルミは熱の反射率を高くする効果があるため、金属屋根に使用するだけで夏の室内温度は11℃も下がります。
暑い日でも作業員が快適に仕事を行いやすくなるため、ぜひ活用を検討してみてください。
スポットクーラーは局所的に強い冷風を送り、狙った場所だけを快適に冷やせる冷房機器です。
冷却と同時に除湿効果が期待できるため、熱中症対策として有効です。
なかにはキャスターや取手がついているスポットクーラーがあり、作業員の近くまで移動しやすいモノもあります。
ただしピンポイントで冷却することから、部屋や工場全体を涼しくするのには向いていません。
大型扇風機は家庭用のものより大きく、風量が強い点が特徴的です。
家庭で使用している扇風機よりも風がでるため、工場全体の風の通りがよくなり、籠もっている熱を逃がしたり体感温度を下げたりしやすいです。
次に紹介する個人での暑さ対策グッズを併用するとより涼しくなり、体感温度がグッと下がります。
しかし、あくまで扇風機のため冷房の代わりにはなりません。
場所によっては風が来ない可能性もあります。
自動車の整備工場でできる暑さ対策とあわせておこないたいのが、個人でできる対策です。
・ボディシートで体を拭く
・空調服を着る
・冷却タオル、冷却マフラーを使う
併用すると熱中症対策にも効果的なので、会社として使用を呼びかけていきましょう。
ドラッグストアでもよく見かけるボディシートで適宜、体を拭くのがおすすめです。
熱中症対策には汗を拭くだけではなく、体温を下げることが大切です。
今では香りの良いものや、敏感肌でも使いやすいメントール無配合のシートなど、多くの種類があります。
好みのものを探して仕事の合間に活用してください。
空調服は服自体にファンがついている服です。
服の中で空気が循環することにより汗が蒸発すると、体温が下がりやすくなります。
今では、ネットショップにもさまざまな種類の空調服が販売されています。
作業しやすい空調服を選んでください。
冷却タオルや冷却マフラーは、濡らすだけで繰り返し使える冷却グッズです。
首に巻いたり頭にのせたり、さまざまな使い方ができます。
仕事で忙しいときでも巻いておくだけで、体をひんやりさせられる手軽さが魅力的です。
冷たさを長時間保ちやすいため、ボディシートでこまめに体を拭けない人は導入を考えてみましょう。
なぜ自動車の整備工場では暑さ対策が必要なのか、理由を解説します。
・建物の構造的に暑くなりやすいから
・機械設備から熱が出るから
・暑いと生産性が下がるから
・労災の予防にもつながるから
各理由について詳しく解説します。
自動車の整備工場内は風通しが悪い場合があり、熱が外に逃げにくくなる恐れがあります。
屋根や外壁が太陽光を受ける面積も大きいため、常に熱を帯びた状態になりやすいからです。
屋根が金属で作られている工場が多いことから、高温の直射日光に長時間さらされ熱が工場内に伝わり、温度が徐々に上昇します。
作業をするため扉を開けっぱなしにしたり締め切ったりする場合があり、空調の調整が難しいことも原因です。
そのため、遮熱シートや空調機器で暑さ対策する必要があります。
自動車整備工場では、入庫された車や機械設備など熱が出る機会が多くあります。
自動車の整備工場で使用される機械から熱が出ると、工場全体の温度が上がるからです。
夏の直射日光により伝わる熱と相まって、工場内がサウナ状態になってしまう場合もあるため対策が必要です。
暑さを感じたまま作業していては生産性が上がりません。
暑さは心身に影響を与え、疲労やストレスとなり蓄積されるからです。
徐々に体力が消耗して集中力低下につながる可能性があります。
作業員のパフォーマンスが低下すると質が落ち、生産量が減少する恐れもあるのです。
快適な環境下で仕事をすることは、健康はもちろん作業効率にも影響します。
会社側の暑さ対策が不十分だと、作業中に倒れたり体調を崩したりする人が出た場合に整備工場の責任を問われ労災と認定される恐れがあります。
労災のリスクを減らすため、まずは暑さ対策を行って従業員の健康安全を確保することが大切です。
猛暑日など気温が高い日は従業員が熱中症になる恐れがあるので、ここまで紹介した暑さ対策をしっかりと行ってください。
会社にとっても、体調不良になる人が増えると人手不足となり、稼働ペースにも影響を及ぼす可能性があります。
従業員と会社双方の損失を防ぐためにも、暑さ対策は必須です。
自動車の整備工場で、暑さ対策をするときに活用できる補助金の種類を解説します。
・サプライチェーン対策補助金
・事業再構築補助金
補助金をうまく活用して、暑さ対策に取り組んでください。
サプライチェーン対策補助金は、経済産業省による補助金制度です。
工場設備の整備に必要な費用を補助してくれます。
対象は製造業において必要な施設の建設費や、工場で使用する設備機器装置費です。
ただし、企業の規模や条件によって異なります。
活用を検討しているなら、事前に経済産業省の公募要領で詳細を確認することが大切です。
事業再構築補助金は、中小企業庁(上部組織は経済産業省)による補助金制度です。
ウィズコロナに対して前向きに挑戦する企業をサポートします。
コロナウイルスで業績に影響を受けた企業、売り上げの減少や事業再構築の予定がある企業が対象です。
条件が異なるため、あらかじめ中小企業庁の公募要領で詳細を確認しておく必要があります。
整備工場でできる熱中症対策は下記のとおりです。
・熱中症について情報発信する
・こまめな水分、塩分補給を促す
・休憩スペースを整える
会社全体で熱中症予防に取り組むことが大切です。
熱中症の知識や対処法を作業員にも伝え、会社からしっかり情報発信する必要があります。
全員が理解しておくことで、適切な予防と対処ができるからです。
たとえば、どのような症状が現れるのか、熱中症になった人がいたら誰に報告するのかなどを明確にします。
応急処置できるようになると、万が一体調不良になった人がいても慌てずに対処できます。
会社から従業員全員に、こまめな水分補給と塩分補給を促すことが大切です。
暑さで体温が上がると体内の塩分と水分バランスが崩れてしまいます。
お茶や水のほか、塩タブレットの摂取を意識するように呼びかけましょう。
また、自由に水分補給ができる環境を整えることも必要です。
従業員が休憩時間に休めるスペースを整えることも、熱中症対策になります。
自動車整備工場内の近くに冷房や扇風機を設置したスペースがあると、十分に体を休められるからです。
また塩タブレットや冷えたおしぼりなどがあると、より熱中症を予防しやすくなります。
体調が悪くなった人が休めるスペースとしても利用できるため、タオルや体温計を備えておくのがおすすめです。
自動車の整備工場は構造上、どうしても熱がこもりやすいため暑さ対策が必須です。
暑さを感じながらの作業は体が辛いだけではなく、生産性の低下にもつながります。
整備工場への設備導入を検討するほか、個人でできる暑さ対策について会社が情報発信することが大切です。
なかでも直射日光で建物が暑くなるのを遮断できる遮熱シートなら、内側へ熱が伝わるのを防げます。
冷房機器の効率アップも見込めるため、おすすめです。