「物流倉庫の暑さ対策を知りたい」
「暑さ対策を実施して、従業員の体調管理や熱中症予防を行いたい」
このようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
物流倉庫では、従業員の体調管理や製品の保管温度を保つため暑さ対策が必要です。
本記事では物流倉庫の暑さ対策について、以下の内容を解説しています。
・物流倉庫の暑さの原因
・物流倉庫の暑さ対策
・物流倉庫で暑さ対策が必要な理由
記事を読めば、物流倉庫で暑さ対策を行うべき理由や具体的な対処方法がわかります。
物流倉庫の暑さ対策を検討されている企業担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
物流倉庫が熱くなる原因は主に2つあります。
・太陽からの輻射熱が影響している
・空調効率が悪い
物流倉庫に限った話ではありませんが、参考として「年々気温が上昇している」ことについても解説します。
詳しく見ていきましょう。
物流倉庫内が暑くなる原因として、太陽の輻射熱により建物の屋根や外壁の温度が上昇することが挙げられます。
輻射熱は「温度が高い方から低い方へ移動する」といった性質があります。
建物の屋根や外壁の熱が、温度の低い物流倉庫内の人体に向けて放出されるのです。
特に金属製の屋根を使っている物流倉庫では、熱が伝わりやすく屋根が高温になるため、暑さ対策をしっかり行う必要があります。
物流倉庫によっては空調効率が悪いケースもあります。
空調効率が悪い物流倉庫の特徴は下記のとおりです。
・施設内が広く、空調設備が十分でない
・空調設備が老朽化している
・天井が高く、空調が機能しにくい
空調効率がよくないと、物流倉庫内の空気が滞留してしまい熱がこもってしまいます。
物流倉庫内の温度が上がる原因となるので対策が必要です。
参考として、年々気温が上昇していることも物流倉庫が暑くなる原因のひとつなので紹介します。
2022年夏の日本の気温は、1898年の統計開始以来2番目に高い値となりました。
長期的にみると100年当たり1.19℃の割合で気温は上昇しています。
年々気温が高くなっているので、より一層の暑さ対策が必要です。
業者が物流倉庫に対してできる暑さ対策は、下記の4つです。
・空調設備の修理や増設
・シーリングファンの設置
・スポットクーラーの利用
・遮熱シートの導入
それぞれ詳しく紹介します。
空調設備の修理や増設を検討しましょう。
空調効率が悪いと、物流倉庫内が暑くなってしまう可能性が高いからです。
空調が十分機能しているか見極めるため、設備の点検をおこなってください。
空調設備の点検をして修理が必要な箇所が見つかった場合は、早めの対処が必要です。
故障がなくても空調効率が悪い場合は、設備の増設や空調効率の改善などで対応しましょう。
空調効率がよくなると物流倉庫内の暑さ対策になるので、積極的に行うのがおすすめです。
シーリングファンの設置は、物流倉庫の暑さ対策に有効です。
シーリングファンとは天井に取り付けるタイプの扇風機のことで、空気を循環させて空調効率を上げることができます。
エアコンのような複雑なメンテナンスも必要ないため、長期的な視点でもおすすめできる対策です。
エアコンが設置できない場所には、スポットクーラーを設置するのがおすすめです。
スポットクーラーを使えばピンポイントで作業している場所を冷やせるため、作業中の暑さを和らげることができます。
ただし、スポットクーラーの吸気・排気ダクトを屋外に設置できない場合は注意しましょう。
排熱で気温が上昇し、物流倉庫内がさらに暑くなってしまう恐れがあるからです。
スポットクーラーを利用する場合には、なるべく窓や出入口などで吸気・排気ダクトを外に出せる環境にしてください。
エアコンが設置しにくい作業場所には、スポットクーラーの利用を検討してみましょう。
遮熱シートを導入すれば、屋根からの輻射熱を防げます。
金属屋根にアルミシートを使用するだけで、夏の室内温度を11℃も下げる効果があります。
遮熱シートの「サーモバリア」は純度99%以上のアルミ箔を使用した遮熱シートであり、夏の暑さ対策に有効です。
高純度のアルミが輻射熱を反射するので、工場内の温度上昇を防ぎます。
「サーモバリア」は認定を取った限られた工事店のみが施工できる商品です。
クールルーフ.jpは「サーモバリア」の認定代理店です。
遮熱シートの導入をお考えの方は、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。
作業を行う労働者に対しても、暑さ対策を行う必要があります。
企業側が労働者に行う対策は下記のとおりです。
・適度な水分補給
・空調服を着用する
・暑さ対策グッズの活用
それぞれ詳しく紹介します。
物流倉庫の暑さ対策として、適度な水分補給を実施することは大切です。
汗によって体内の水分が奪われるので、こまめな水分補給が必要だからです。
企業側は労働者が適度な水分補給ができるように、休憩時間をこまめに設定しましょう。
塩分補給も大切なのでスポーツドリンクを活用するのがおすすめです。
暑さ(熱中症)対策には、こまめな水分補給が大切だと意識しておきましょう。
空調服を着用することで暑さ対策ができます。
空調服とは、小型のファンを搭載している服のことです。
ファンが作動している間は服の中で空気が循環するので、涼しく快適に過ごせます。
服にファンが付属しているため、倉庫の外でも快適に作業可能です。
屋外の作業でも労働者の暑さを和らげるために、企業側が空調服を支給できないか検討してみましょう。
空調服以外にも、下記のような暑さ対策グッズがあります。
・ネッククーラー
・ボディシート
・クールタオル
労働者が使いやすいものを選択して利用できるよう、さまざまな暑さ対策グッズを用意しておくと満足感がアップしやすいです。
暑さ対策グッズを上手に活用して、暑さを和らげる環境を整えましょう。
物流倉庫の暑さ対策が必要な理由を2つ紹介します。
・労働者が体調不良や熱中症になる可能性がある
・製品の温度管理ができなくなる可能性がある
労働者の体調が悪くなるなどの状態が続くと、企業全体の安全管理体制が問題視されるかもしれません。
詳しく解説します。
物流倉庫の暑さ対策を十分に実施せずにいると、労働者が体調不良や熱中症になるリスクがあります。
高温多湿な環境に長時間いると、体温調節機能がうまく働かなくなります。
体内に熱がこもった状態が続くと、体調不良や熱中症になってしまいかねません。
物流倉庫に限らず、職場での熱中症が発生しないように厚生労働省も注意を呼びかけています。
厚生労働省は2023年2月、職場での熱中症で毎年約20人が亡くなり、約600人が4日以上仕事を休んでいると発表しています。
暑い物流倉庫では、体調不良や熱中症にならないよう対策が必要です。
物流倉庫で保管する製品は、温度管理が必要なものがあります。
工場内の製品を最適な状態で保管するためには暑さ対策が欠かせません。
温度管理が必要とされていないものでも、高温によって変形や不具合につながる可能性もあります。
たとえばプラスチック製品の保管をしていた場合、高温のため製品が変形してしまうと販売できなくなるかもしれません。
預かっている製品や商品を適切な状態で保管する必要があるため、物流倉庫では適切な温度管理が大切です。
本記事では物流倉庫の暑さ対策について紹介しました。
物流倉庫の暑さ対策は、建物に対する対策と労働者が行う対策の2種類あります。
年々気温が上昇している中、2種類の対策のどちらもやっていかなければ暑さを乗り越えることは難しいでしょう。
空調設備や空調効率を見直したり、本記事で紹介した遮熱シートを屋根に設置したりするのを検討してみましょう。
とくに物流倉庫内の室温を下げるには、本記事で紹介した遮熱シート「サーモバリア」を屋根に設置するのがおすすめです。
クールルーフ.jpでは工場屋根の暑さ対策についての相談を受け付けています。
工場屋根の修理・リフォームはもちろん屋根の遮熱をお考えの方は、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。