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物流倉庫の暑さ対策は重要!おすすめの設備や熱中症予防についても解説

2023.07.05 Wed

窓が少なく、熱がこもりやすい物流倉庫での作業は暑さ対策が必須です。

どのような暑さ対策を取り入れたら良いのか、熱中症予防に効果的な方法は何があるのか悩んでいる企業担当者の方もいるのではないでしょうか。

面積の広い物流倉庫では遮熱シートの利用や、大型扇風機や業務用のエアコンを導入すると倉庫内が涼しくなっておすすめです。

しかし、設備によっては局所的にしか涼しくならない場合もあるため、会社全体でどのような暑さ対策を取り入れるか検討する必要があります。

本記事では物流倉庫の暑さ対策について具体的に解説していきます。

作業員の熱中症予防のためにも、最適な暑さ対策を導入しましょう。

会社として導入したい物流倉庫の暑さ対策

会社として導入したい、物流倉庫の暑さ対策を紹介します。

・遮熱材(遮熱シート)
・断熱材
・業務用エアコン
・大型扇風機
・スポットクーラー

それぞれ特徴があるため、自社に合った設備を導入してください。

遮熱材(遮熱シート)

遮熱材は太陽や機械から発する輻射熱を反射する材料です。

赤外線を介して伝わる輻射熱を反射することで、夏の暑さ対策ができます。

遮熱材には屋根に塗布する遮熱塗料と、アルミ箔を使用した遮熱シートを施工する方法があります。

どちらも輻射熱によって物流倉庫の内が温まるのを防ぐのに効果的です。

特に、遮熱シートなら塗装不要のため塗りムラの心配がありません。

クールルーフ.jpではサーモバリアスカイ工法で遮熱シートを施工します。

サーモバリアは、純度99%以上のアルミ箔を使用した遮熱シートで高純度のアルミは熱の反射率を高くする効果があります。

金属屋根にアルミシートを使用するだけで夏の室内温度は11℃も下がるため、暑さ対策におすすめです。

断熱材

断熱材とは物流倉庫の天井や壁などに入れる建築資材のことです。

倉庫内と外の熱移動を遮断して、物流倉庫内が暑くなるのを防ぎます。

断熱材にもさまざまな種類がありますが、太陽や機械から発する輻射熱は断熱材での対策ができません。

効果的に熱を防ぐには、断熱材と遮熱シートとの併用がおすすめです。

業務用エアコン

暑さ対策に業務用のエアコンを導入するのは、一般的ですが有効な方法です。

業務用エアコンにはさまざまなタイプの機種があるため、物流倉庫の構造や天井の高さに合わせたエアコンを選ぶことが大切です。

物流倉庫内は広いため、敷地面積に合った能力があるかどうか購入前にチェックする必要があります。

また業務用エアコンは導入費用や設置工事の手間がデメリットとして挙げられます。

大型扇風機

家庭用のものより大きく、風量の強い大型の扇風機の導入も暑さ対策として挙げられます。

一般家庭用のものより大きくパワーがあるため、風を感じやすく体感温度を下げるのにおすすめです。

しかし物流倉庫全体を冷却するのは難しく、作業する場所によっては冷たい風がこない可能性があります。

エアコンとの組み合わせや冷却タオル、ボディシートなどの暑さ対策グッズを併用するとより涼しさを感じやすいです。

スポットクーラー

スポットクーラーは局所的に強い冷風を送るエアコンです。

キャスターや取手がついているものもあるため、作業員のそばで使えます。

ただし部分的な冷却になるため、物流倉庫全体を涼しくするのには向いていません。

物流倉庫の中が暑い理由

物流倉庫内が暑くなりやすい理由は下記のとおりです。

・倉庫の構造的に熱がこもりやすいから
・空調設備に不具合があるから
・機械からの排熱が発生しやすいから
・身体を動かして作業するから

構造的に暑くなるほか、空調設備や機械に原因がある可能性もあります。

どういうことか、詳しく解説します。

倉庫の構造的に熱がこもりやすいから

物流倉庫は熱が外に逃げにくい構造となっています。

屋根や外壁が大きいため太陽光を受ける面積が大きく、常にたくさんの熱を帯びてしまうからです。

特に倉庫や工場は金属製の屋根を使うことが多く、真夏になると直射日光によって高温状態となります。

屋根や外壁といった外部からの熱が物流倉庫内に伝わることで、室内温度が徐々に上昇するのです。

外からの熱を遮断するには遮熱シート、倉庫内の冷却には空調機器を設置するなど、様々な暑さ対策を並行して行う必要があります。

空調設備に不具合があるから

空調が設置されているにもかかわらず物流倉庫の内部が暑い場合には、設備の老朽化や故障が考えられます。

物流倉庫内は天井が高く、仕切りもほとんどないため空調が効きにくくなります。

古い倉庫だと空調設備も旧式のまま、更新を行なっていないケースがあるかもしれません。

また、通常よりも広い倉庫では空調にそれなりのパワーが必要です。

上手く空調が回っていないと倉庫内はすぐに暑い状態になります。

故障や老朽化などの不具合が生じていないかの確認が大切です。

機械からの排熱が発生しやすいから

物流倉庫内の機械からの排熱によって室内が暑くなっている場合があります。

外からの熱と合わさると物流倉庫内は熱がこもる一方です。

高温多湿の倉庫内はサウナ状態となるため、十分な暑さ対策をする必要があります。

身体を動かして作業するから

当たり前の話ですが、身体を動かすと体温が上がって暑くなります。

物流倉庫内に人が多ければ、室内の温度も上昇します。

作業員の近くにおけるスポットクーラーや涼しい風を感じられる大型扇風機を活用するなど、体温を下げる工夫が必要です。

物流倉庫内の暑さ対策が必要な理由

物流倉庫での暑さ対策が必要な理由は下記のとおりです。

・生産性の低下を防ぐため
・作業員の健康を守るため
・会社の損失を防ぐため

暑さ対策は作業員の健康を守るのはもちろん、会社の損失を防ぐためにも重要です。

生産性の低下を防ぐため

暑さを感じたまま作業を続けると、生産性が下がりやすくなります。

暑さは心身に影響を与え、ストレスとなり蓄積されるからです。

また体力を消耗するだけではなく、集中力の低下につながります。

作業員のパフォーマンスが低下すると作業効率が落ちてしまい、物流倉庫の生産性低下につながりかねません。

快適な環境を整えることは、効率的に作業するためにも必要です。

作業員の健康を守るため

快適に作業するために必要なのはもちろん、作業員の健康を守るためにも暑さ対策は重要です。

暑い場所で作業すると熱中症にかかるリスクが高まります。

熱中症は体に不具合が起こるだけでなく、最悪の場合は死に至るケースもあり危険です。

作業員の命を守るためにも、十分な暑さ対策を行う必要があります。

会社の損失を防ぐため

暑さ対策が不十分だと熱が製品の品質に悪影響を与えてしまい、会社にとって不利益やトラブルが発生する可能性があります。

製品の中には暑さや熱に弱いものがあります。

高温による変形や食品劣化が起こった製品は品質の保証ができません。

会社の損失につなげないためにも暑さ対策は大切です。

倉庫作業員を熱中症から守る方法

熱中症は誰にでも起こる可能性があるため、会社全体で対策する必要があります。

・こまめな水分、塩分補給を呼びかける
・健康状態をチェックする
・定期的に倉庫内の温度を確認する
・作業時間を調整する

作業員の健康を守るためにも、熱中症対策を呼びかけてください。

こまめな水分・塩分補給を呼びかける

作業員全員がこまめな水分と塩分を補給できるように、会社全体での声かけが大切です。

暑さで体温が上がると体内の水分・塩分のバランスが崩れてしまいます。

お茶や水だけでは塩分が足りなくなるため、塩タブレットの摂取も意識するように促しましょう。

健康状態をチェックする

作業前に従業員の健康状態をチェックするのも、熱中症対策として効果的です。

熱中症は体内の熱を排出できずに引き起こされるものですが、その日の健康状態にも深い関係があるからです。

寝不足や風邪気味、いつもと体調が違うときには熱中症にかかりやすくなる可能性があります。

上記のようなことが当てはまる作業員には、特にこまめに休憩を促すことで熱中症を未然に防げます。

体調不良の人がいたときには、すぐに報告できる環境を整えることも大切です。

定期的に倉庫内の温度を確認する

定期的に倉庫内の温度を確認することで、熱中症が発生しやすいかどうか判断しやすくなります。

「今日は普段より温度が低くて涼しい」
「ここ最近で一番の暑さだから注意が必要」

倉庫内の温度をこまめに確認することで事前に熱中症への警戒を強めることができ、作業員が体調不良になるリスクを減らせます。

作業時間を調整する

熱中症になりやすい猛暑日には、作業時間の調整を行うことも効果的です。

特に、梅雨明けはまだ体が暑さに慣れていません。

身体が気温の変化に追いついていない状態で暑さが本格化すると、熱中症になるリスクが上がります。

初夏の勤務時間を短くする、長時間の連続作業を避けるなど作業時間を少し工夫すると、熱中症対策につながります。

参考:倉庫作業で作業員に推奨できる暑さ対策

暑さ対策グッズはネット通販やドラッグストアでも販売されており、手軽に購入できます。

・空調服を着用する
・ボディシートを活用する
・ネッククーラーを活用する
・ヘルメットインナーを装着する
・吸汗速乾性のあるアンダーウェアの着用を促す

作業員の熱中症予防にもつながるため、社内報で紹介するなど会社側から情報を共有していくことが大切です。

空調服を着用する

服自体にファンがついているものが空調服です。

空気を服の中で循環させ、汗の蒸発を促すと体温が下がりやすくなります。

ネットショップにもさまざまな種類の空調服が販売されています。

作業しやすい空調服を選ぶと、仕事の邪魔にもならないためおすすめです。

ボディシートを活用する

ドラッグストアに販売されている、体を拭くシートも熱中症対策として活用できます。

ボディシートで体をふくと、ひんやりとした冷たさを感じやすく、物流倉庫内に扇風機があれば風が当たってより涼しくなるからです。

手軽に持ち運びできるので、通勤や作業中でも持って歩きやすいです。

ネッククーラーを活用する

首に装着して肌をクールダウンできるアイテムがネッククーラーです。

首には太い静脈があるため、首を直接冷やせるネッククーラーなら、効率よく体温を下げられます。

ヘルメットインナーを装着する

ヘルメットインナーとは、ヘルメットの下に設置するアンダーウェアのことです。

汗を吸収してくれるため、頭部に涼しさを感じやすいです。

ただし汗をかきやすい部分に使うことから、こまめにインナーを洗濯する必要があります。

吸汗速乾性のあるアンダーウェアの着用を促す

「コンプレッションウェア」とも呼ばれるアンダーウェアは、吸汗速乾性に優れています。

作業中に汗をかいてもすぐに蒸発するため、ベタつきを感じにくいところが魅力の一つです。

汗が蒸発するときの気化熱を利用して、涼しさを感じやすくなります。

ただし自分に最適なサイズを選ばないと効果を感じられない可能性があります。

生地の素材が合わないと肌トラブルにつながることもあるため、注意が必要です。

夏に向けて物流倉庫の暑さ対策を実施しよう

物流倉庫は構造的にも暑くなりやすいため、熱中症対策が必須です。

作業員の健康を守り、快適な環境を整えることは生産性の維持にもつながります。

物流倉庫内の空調設備を見直すほか、個人でできることを併用して暑さを乗り切ることが大切です。

なかでも、屋根や外壁に施工する遮熱シートを活用すれば倉庫内部に熱が伝わるのを防止できます。

遮熱シートは使用するだけで室温が下がり、ランニングコストもかかりません。

空調機器の効率アップにもつながるため、ぜひ導入を検討してみてください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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