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断熱材とは?効果や種類、工場内の効果的な暑さ対策について解説

2023.09.09 Sat


「断熱材を工場に導入するか迷っている」
「断熱材を入れて工場内の温度を一定に保ちたい」
「工場の暑さ対策として、断熱材は効果があるのか知りたい」
このようなお悩みをお持ちの方へ、断熱材の仕組みや効果を紹介します。

本記事を読むことで、断熱材の種類やそれぞれの特徴がわかります。

真夏の工場内が暑いと感じる主な原因は、太陽からの熱です。

断熱材を活用することで、太陽からの熱が室内に伝わりにくくなり、暑さ対策につながります。

また工場内の暑さ対策をより効果的にする方法の一つとして、遮熱材についても解説します。

最後までご一読いただき、工場にあった暑さ対策をご検討ください。

断熱材とは

断熱材とは、室外の暑さを室内に伝わりにくくする素材のことです。

一般住宅はもちろん、工場内の暑さ対策にも有効です。

「断熱材」と一口に言っても種類が豊富で、どれを選べばよいかわからない方もいるでしょう。

断熱材についてわかりやすく解説していきます。

断熱材の仕組みと効果

断熱材は、内部に空気の層を設けて熱の伝導を遅らせる、という仕組みになっています。

断熱材の中にはたくさんの小さな気泡が含まれているため、断熱材の厚みが増すほど断熱効果が向上します。

気泡が熱の移動を妨げ、室内の温度を一定に保つ役割を果たしているのです。

室外に面している壁や屋根に貼り付けることで、断熱材は効果を発揮します。

断熱材を入れる重要性

暑さ対策の観点から、工場に断熱材を導入することは重要です。

断熱材を導入することで、外から暑さが伝わりにくくなり、結果的に快適な室温を保ちやすくなります。

建物の断熱が不十分な場合、室内と室外の気温差で結露が発生しやすくなります。

結露は建物を傷みやすくするなどの弊害も起こすものです。

修理費用は決して安くはありません。

施工時、コスト削減のために断熱材は削られやすい箇所です。

しかし断熱材を入れなかったことで、長期的に見るとすぐに修理が必要になったり工場内が過ごしにくくなったりする可能性もあります。

断熱材の種類と特徴とは

断熱材は大きく以下の3種類に分けられます。

・鉱物系
・自然系
・発泡プラスチック系

種類によって価格や断熱性の高さが異なります。

防音性や防火性も兼ね備えている素材もあれば、燃えた時に有毒ガスが発生する素材もあります。

断熱材を選ぶ時は「断熱性が高い素材」「燃えた時に比較的安全な素材」などと優先する基準を設けるとよいでしょう。

鉱物系

鉱物系の断熱材で代表的な素材は「グラスウール」と「ロックウール」です。

鉱物系の特徴は、自然系や発泡プラスチック系に比べると安価なところです。

グラスウールは防火性、防音性、断熱性に優れています。

一方で湿気に弱い傾向があります。

原料はガラスで、家庭や建設現場で出た資源ごみを再利用しているものも少なくありません。

リサイクルガラスのため、SDGsの観点からも注目を浴びています。

ロックウールは、名前の通り鉱石が原料です。

耐火性が高く、防音性や保温性にも優れています。

空港などにも使用されており、工場にも適している素材です。

自然系

自然系の断熱材で代表的な素材は「セルロースファイバー」と「羊毛」です。

セルロースファイバーは断熱性だけでなく、調湿効果があります。

結露対策としても活用できる素材です。

原料は、リサイクルされた古紙や木材から生まれる繊維です。

施工方法が特殊なため、専門の業者にお願いする必要があります。

そのため断熱性の高さに対して、価格が高い傾向にあります。

羊毛の特徴は、ほかの素材よりも耐久性が高いところです。

調湿効果、防虫効果も兼ね備えています。

天然素材のため高価なことに加え、取り扱っている業者も多くはありません。

発泡プラスチック系

発泡プラスチック系の断熱材で代表的な素材は「硬質ウレタンフォーム」と「ポリスチレンフォーム」の2つです。

断熱性の高さを求める場合は、発泡プラスチック系の素材をおすすめします。

ただし、とても高価な素材もあるため注意が必要です。

硬質ウレタンフォームは高い断熱性に優れており、省エネ効果も期待できます。

しかし、燃えた時に有毒ガスが発生する可能性があります。

工場内で火を扱っている場合は、硬質ウレタンフォームはおすすめできません。

ポリスチレンフォームは断熱性が高く、耐久性や不燃性にも優れている素材です。

燃えた時の有毒性も少なく環境に優しい素材ですが、火に弱いという短所があります。

断熱材を入れるメリットとデメリットとは


断熱材のメリットとデメリットを紹介していきます。

断熱材を導入する際は、工場に断熱材が本当に必要か検討することが大切です。

断熱材のメリットは工場の生産性を上げられることです。

一方で高額な費用が必要だったり、断熱材だけで暑さ対策を完璧にするのは難しかったりするなど、デメリットもあります。

メリットとデメリットを把握することで、工場にあった暑さ対策を検討しやすくなりますのでぜひご一読ください。

メリット

工場に断熱材を導入することで下記のメリットを得られます。

・建物や製品が熱によって痛むのを防げる
・冷暖房の料金を削減できる
・快適な作業環境をつくり生産性を落としにくい

夏は室内を一定の気温に保てるため、冷房効果を上げられます。

熱中症になる従業員も減らしやすくなります。

従業員が熱中症になると人員が減ることはもちろん、人命に関わる事態に発展するかもしれません。

工場内に快適な労働環境をつくることで、暑さによる集中力低下を防いだり仕事に対するモチベーションアップが期待できたりします。

デメリット

断熱材はメリットもありますが、下記のようなデメリットもあります。

・施工方法によってはコストがかかる
・断熱材の施工は業者でないと難しい
・太陽などから発せられる輻射熱は対策できない

断熱材を施工するには、専門的な知識と技術が必要です。

ホームセンターで素材を購入し、断熱材を入れる方法はおすすめできません。

正しい方法で断熱材を設置しないと、十分な断熱効果を期待できないからです。

また断熱材だけでは「輻射熱」の対策ができません。

輻射熱とは太陽や赤外線から伝わる熱のことで、機械からも発されているものです。

断熱材では輻射熱の対策ができないことから、「暑さ対策としては十分ではない」という意見も散見されます。

暑さ対策なら断熱材と遮熱材の併用がおすすめ


工場内の暑さ対策をより効果的なものにしたい場合は、断熱材と遮熱材の併用をおすすめします。

断熱材は「伝導熱」や「対流熱」に対して効果を発揮します。

伝導熱とは湯たんぽやカイロなど、直接触れて伝わる熱のことです。

対流熱とはエアコンや温風ヒーターからの風や空気で伝わる熱のことです。

夏の工場内が暑いと感じる主な原因は、太陽から放出される「輻射熱」にあります。

この輻射熱による暑さは、遮熱材によって防ぐことが可能です。

断熱材と輻射熱を併用することで、夏の工場の暑さをより軽減できます。

遮熱材の種類

遮熱材には「塗料」と「シート」があります。

遮熱塗料は作業する人の腕によっては、塗りムラが生じてしまいます。

遮熱シートとは、屋根に貼るアルミ製のシートのことです。

遮熱シートは屋根の上に設置するだけなので、塗料のように作業者の腕前や塗料の乾きといった要素に左右されにくい、といったメリットがあります。

工場の暑さ対策なら遮熱シート「サーモバリア」

工場に遮熱シートの設置を検討されている方は、純度99%以上のアルミ箔を使用している遮熱シート「サーモバリア」の導入を考えてみませんか。

アルミ箔の純度が高ければ高いほど、輻射熱の反射率が高くなります。

工場の屋根にサーモバリアを貼るだけで、夏の室内温度は11℃も下げることができ、真夏の暑さを軽減できます。

サーモバリアは認定された工事業者のみが施工できる商品で、クールルーフ.jpは「サーモバリア」の認定施工販売店です。

遮熱シートの導入をお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。

断熱材と遮熱材を併用し事務所内・工場内を快適にしよう


本記事では断熱材の効果や種類、工場内の暑さ対策により効果的な遮熱材について紹介しました。

断熱材は熱の伝わりを遅くする素材で、対策できる熱は伝導熱と対流熱です。

遮熱材は熱を反射する素材で、輻射熱による室内温度の上昇を防げます。

真夏の工場内が暑いと感じる主な原因は、太陽による輻射熱です。

断熱材だけでは暑さ対策には不十分なため、遮熱シート「サーモバリア」の導入もぜひご検討ください。

工場内を快適な温度にすることで、従業員の熱中症予防やモチベーションアップも期待でき、生産性の向上にもつながります。

適切な暑さ対策を実施して、真夏の工場内を快適にしましょう。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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