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【2025年版】遮熱塗装が効かない理由と、次に選ばれている遮熱工法

2025.11.11 Tue
この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。

今回は、遮熱塗装がなぜ“効かない”ことがあるのか
そして今、全国で注目されている“次の遮熱工法”について、現場の職人の立場からお話しします。

サーモバリアの上なら真夏でも裸足で歩けます

サーモバリアの上なら真夏でも裸足で歩けます

こんにちは。
ウチノ板金の内野です。

毎年、夏が近づくと必ず増えるご相談があります。
それが――
「遮熱塗装をしたのに、全然涼しくならなかった」という声です。

屋根の塗り替えをしたのに、工場の中が暑いまま。
「高いお金を払ったのに、ほとんど変わらない」と感じている方は少なくありません。


遮熱塗装は「反射」であって「遮熱」ではない

サーモバリアスカイを貼る前と後

遮熱塗装は、屋根の表面で太陽光を反射させて温度上昇を抑える技術です。
理論的には間違っていません。確かに、屋根の表面温度はある程度下がります。

ですが――
「表面温度が下がること」と「室内が涼しくなること」は別の話」なんです。

屋根は、太陽光を受けるとその熱が金属・下地・天井へと伝わり、
最後は“輻射熱(ふくしゃねつ)”として室内に放出されます。

遮熱塗装はこの“輻射熱”を止める力が弱い。
つまり、屋根の上は涼しくなっても、下にいる人は暑いまま、ということが起きます。


現場でよくある“塗装の限界”の実例

労働環境を良くして、職人さんが働きやすくしたい!!

例えば、昨年施工した埼玉県の工場では、
「3年前に遮熱塗装をしたのに、夏場は相変わらず40℃超え」という相談がありました。

現場で測ると――
屋根表面温度は確かに低めでしたが、
天井裏の鉄骨は約60℃を超えていました。

表面で熱を反射しても、屋根全体が蓄熱してしまうと、
その熱がゆっくりと室内に伝わってくる。

つまり、塗装は「焼け石に水」状態になってしまうケースが多いんです。


2025年、環境も変わりました

今年(2025年6月)から、労働安全衛生規則の改正により、
職場の熱中症対策が義務化されます。

「涼しくする努力をしたつもり」で終われた時代は終わりです。
実際に“体感温度が下がる”こと、“作業環境が改善される”ことが求められています。

だからこそ今、全国で注目されているのが――
サーモバリアを使った“遮る”タイプの遮熱工法です。


次に選ばれている遮熱工法「サーモバリア」とは

サーモバリアは、屋根の内側にアルミ層を施工し、
輻射熱そのものを遮断する工法です。

塗るのではなく、遮る
この違いが、実際の体感温度に大きな差を生みます。

アルミは、赤外線(熱線)を約97%反射。
つまり、「屋根の熱が室内に伝わらない」構造になります。

さらに、塗膜のように劣化しないため、
10年以上の長期性能を維持できます。

※サーモバリアスカイ工法は今年で実績10年目を迎えました。

屋根を塗り替えるたびにコストが発生する遮熱塗装とは違い、
一度施工すれば長期で省エネ効果が続くのも大きな特徴です。


遮熱塗装との違いをわかりやすく比べると

比較項目 遮熱塗装 サーモバリア(遮熱シート)
仕組み 太陽光を反射して表面温度を下げる 輻射熱そのものを遮断
効果の持続 3〜5年程度(塗膜劣化) 10年以上(アルミ層劣化しにくい)
室内温度低下 大(体感3〜5℃差)
メンテナンス 再塗装が必要 10年以降に張り替え
コスト感 安く見えるが再施工あり 初期費用高めだが長期で安い

実際の現場データ

今年、埼玉県の倉庫で実施した温度比較テストでは、
遮熱塗装施工屋根:天井裏温度 約55℃
サーモバリア施工屋根:天井裏温度 約37℃

差は18℃。
室内温度で体感差が3〜4℃ありました。

現場で働く社員さんの言葉がすべてです。
「朝、工場に入った瞬間の温度が違うので、びっくりした」
「冷房の効きが早くなった」
「もっと早く会社が導入してくれたら助かったのに・・・」

数字も体感も、はっきりとした違いが出ています。


遮熱塗装は“悪”ではない。けれど、“限界”がある

遮熱塗装がダメ、という話ではありません。
屋根の状態・立地・使用環境によっては有効なケースもあります。

ただ、「反射」と「遮断」では目的が違うということ。
工場や倉庫のような大空間では、輻射熱の影響が圧倒的に大きいため、
塗装では十分な体感温度の改善が難しいのが現実です。


まとめ:2025年は「体感できる遮熱」へ。そして2026年も。

これからの時代は、数字よりも実感です。
社員が働きやすい職場を作る。
倉庫の保管環境を守る。
オーナーの資産価値を長く維持する。

それを叶えるのが、“遮熱塗装”ではなく“遮熱工法”。
サーモバリアは、その次のスタンダードになりつつあります。

もし「塗ったけど変わらない」と感じている方がいれば、
一度、屋根の温度を“測って”みてください。

その結果が、きっとすべてを教えてくれます。

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