お問い合わせ

05コラム

屋根冷却 クールルーフ.jp / 株式会社ウチノ板金 > コラム > 工場屋根の暑さ対策は何がおすすめ?室温が上がる原因と対策を紹介

工場屋根の暑さ対策は何がおすすめ?室温が上がる原因と対策を紹介

2023.04.09 Sun

「屋根の暑さ対策をすることで工場内の冷房効率を上げられないのだろうか」
「工場の屋根の暑さ対策をしたいが有効な手段はないか知りたい」

このようにお悩みの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、屋根の遮熱で工場内の暑さ対策を実施したい方に向けて、下記の内容を解説します。

・屋根の暑さ対策が必要な理由
・屋根の暑さ対策におすすめの方法
・屋根の暑さ対策には遮熱シートの設置がおすすめ
・工場の屋根に遮熱シートを設置する方法

屋根の暑さ対策を行うことで工場内を快適な温度に保ちやすく、作業効率アップや熱中症予防といった効果が期待できます。

工場の暑さ対策にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

屋根の暑さ対策が必要な理由

工場の屋根に暑さ対策を実施すると工場内を快適な温度に保ちやすくなり、熱中症予防や冷房にかかる電気代の節約といった効果が期待できます。

空調効率が上がらず室内が暑くなるのは、屋根から熱が伝わってしまうのが原因です。

「熱」には次の3種類があります。

・輻射熱
・対流熱
・伝導熱

輻射熱とは、太陽などから発せられる遠赤外線によって伝わる熱のことです。

屋根など物体に当たったときに放出されるもので、建物内の暑さの主な原因となっています。

対流熱とは、エアコンなど空気によって伝わる熱のことです。

伝導熱とは、触れたところだけが温かくなる湯たんぽのような、物質によって運ばれた熱のことです。

暑さ対策を施して屋根の遮熱・断熱性能を高めると、工場内が外気温の影響を受けにくくなり、室内を快適な温度に保ちやすくなります。

夏場でも快適な温度を保つことができれば、従業員が作業しやすくなり生産性の向上や熱中症リスクの低減などが期待できます。

屋根の暑さ対策におすすめの方法

屋根の暑さ対策としては次の方法がよく行われています。

・屋根に遮熱シートを張る
・屋根に遮熱塗料を塗る
・屋根材を遮熱機能のあるものに交換する
・断熱材を併用する

屋根の暑さ対策でおすすめなのは、遮熱シートを張ることです。

なかでも「サーモバリア」は輻射熱に対して大きな効果を発揮します。

どういうことか、順番に解説します。

屋根に遮熱シートを張る

屋根に遮熱シートを張ることで室内の温度上昇を防ぎやすくなります。

遮熱シートを設置すれば太陽光からの輻射熱を反射できるため、室内の温度が上昇しにくくなるのです。

さらに遮熱シートは冬の寒い時期に暖めた室内の空気を室外に逃さない効果もあり、冬の空調効率の改善にも役立ちます。

屋根に遮熱シートを設置するなら、純度99%以上のアルミ箔を使用した「サーモバリア」がおすすめです。

屋根にサーモバリアを張ると屋根に当たった輻射熱の97%をカットして、夏の工場内の温度上昇や冬の暖まった熱が逃げるのを抑えられます。

屋根に遮熱塗料を塗る

遮熱塗料を屋根に塗ることで、建物内の暑さを軽減することも可能です。

遮熱塗料とは太陽光を反射させる塗料のことで、遮熱塗料が塗られた屋根材は熱を吸収しにくくなります。

ただし遮熱塗料で暑さ対策をする場合、屋根材が劣化していると遮熱効果が下がってしまいます。

遮熱効果を持続させるため定期的な塗り替えも必要です。

屋根材を遮熱機能のあるものに交換する

屋根材そのものを遮熱機能付きの屋根材に交換する、という方法もあります。

遮熱機能付きの屋根材にすることで、日射による輻射熱の影響を抑えて工場内を快適な室温に保ちやすくなります。

工事の方法は次の2つです。

・カバー工法
・葺き替え

カバー工法は既存の屋根の上に屋根材を重ねる工法で、葺き替えは既存の屋根を撤去して新たに屋根材を設置する工法です。

屋根材の交換はどうしても工事が大掛かりになり、費用も高くなりやすいです。

断熱材を併用する

断熱材と遮熱材を併用すると、屋根からの熱をより防ぐことができます。

断熱材は熱の伝わりを遅くする建材です。

遮熱材と断熱材を併用することで、輻射熱はもちろん、空気で伝わる「対流熱」や直接触れて伝わる「伝導熱」をカットできます。

たとえば工場の屋根に遮熱シートを設置して屋根裏に断熱材を設置する、という方法があります。

参考:その他の暑さ対策

暑さ対策として使用されることがある、その他の方法をご紹介します。

・屋根散水
・排気ファンの設置 など

屋根散水は、屋根に直接水をかけて冷やす方法です。

スプリンクラーで屋根に水をまき、水が蒸発するときに屋根から熱を奪う「気化熱」を利用して屋根の表面の熱を下げることができます。

また工場内に排熱ファンを設置することも暑さ対策としておすすめです。

機械が稼働したり人が集まったりするとどうしても室温が高くなりやすいです。

しかし排熱ファンを設置すれば、工場内の空気を効率的に換気できるため、室内から発せられた熱による影響を抑えることができます。

屋根の暑さ対策にはサーモバリアがおすすめ

工場の暑さ対策を実施するなら高純度アルミシート遮熱材である「サーモバリア」の施工をおすすめします。

サーモバリアは認定工事店だけが扱える資材で、遮熱塗料よりも遮熱効果が高いです。

サーモバリアとは輻射熱を97%カットする高純度のアルミシートです。

塩ビシートを併せた素材のため、耐久性や耐候性にも優れています。

夏の暑さだけでなく、冬は室内の暖かい空気を外に逃さない効果もあるので一年中快適です。

屋根からの雨漏りを止める効果もあります。

工場の暑さ対策を考えている方はぜひサーモバリアの施工をご検討ください。

工場の屋根に遮熱シートを設置する方法

工場の屋根に遮熱シートを設置するには、次の2つの方法があります。

・スカイ工法
・トップ工法

「スカイ工法」は、工場の屋根に多い折板屋根に対してアルミシートを張る工法です。

「トップ工法」とは、屋上の勾配がない陸屋根に用いられる工法です。

本記事では、遮熱シートの設置は業者に依頼することをおすすめしています。

その理由を次の2つに分けて解説します。

・DIYで遮熱シートの設置はおすすめできない
・遮熱シートの設置は業者に依頼するのがおすすめ

順に見ていきましょう。

DIYで遮熱シートの設置はおすすめできない

遮熱シートをDIYで設置することはおすすめしません。

屋根での作業は、転落の危険が伴います。

プロが屋根での施工を行う場合、労働安全衛生法で2m以上の高さは「高所作業扱い」となり、特別な設備が必要です。

遮熱シートの設置は業者に依頼するのがおすすめ

屋根に遮熱シートを設置するなら専門業者に任せることをおすすめします。

信頼できる業者を選び、DIYで設置するのは避けましょう。

業者が屋根で作業する場合、高所での作業はヘルメットをかぶったり安全帯を装着したり、場合によっては足場を設置したりするなど労働者の安全を最大限に配慮して行います。

工場の屋根は範囲が大きく、作業自体もDIYで行うのは大変です。

屋根に遮熱シートを設置するなら、プロに依頼するのがおすすめです。

屋根の暑さ対策でよくある質問

工場の屋根の暑さ対策を実施したい場合によくある質問をまとめました。

・遮熱材と断熱材のどちらがおすすめ?
・遮熱シートの設置にどれぐらい時間がかかる?
・屋根の暑さ対策をすると電気代も節約できる?

順に回答します。

遮熱材と断熱材のどちらがおすすめ?

可能であれば遮熱材と断熱材の併用がおすすめです。

遮熱材は「熱を反射する材料」、断熱材は「熱の伝わりを遅くする材料」です。

断熱材は、熱が伝わるのを遅くすることで室内の暑さを防げます。

しかし断熱材のみだと輻射熱を防げず、思ったほど暑さを防ぐことができない可能性があります。

外からの熱の影響を防ぐなら、遮熱材と断熱材の併用がおすすめです。

遮熱シートの設置にどれぐらい時間がかかる?

屋根の大きさによって工期は変わります。

50平方メートルの屋根でしたら4日程度、100平方メートルでしたら6日程度、500平方メートルでしたら20日程度を目安としてください。

ただし周囲の環境や屋根の状態によって工期が変動する可能性もあるため、正確な日数については業者までご相談ください。

屋根の暑さ対策をすると電気代も節約できる?

遮熱シートの設置など屋根の暑さ対策を実施すると、室内が暖まりにくくなり冷房の消費電力が減り、電気代の節約につながります。

工場の金属屋根にサーモバリアを張り付けるだけで、夏の室温は11℃も下がった事例があります。

クールルーフ.jpまでご相談いただければ、サーモバリアの設置でどれくらい電気代が下がるかシミュレーションすることも可能です。

ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

屋根の暑さ対策を実施して快適な作業環境を実現しよう

「夏場は特に工場内が暑くなってエアコンの効きも悪い」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

夏場に工場内が暑くなってしまうのは、日射によって熱くなった屋根の熱が伝わる「輻射熱」が原因です。

屋根にアルミ製の遮熱シートを張ることで、屋根からの輻射熱を防ぐことができます。

工場に遮熱シートの設置を考えている方は、ぜひクールルーフ.jpまでご相談ください。

【関連記事】
遮熱シートは屋根につけるべき?メリットやデメリット、費用を紹介

Share this article
この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
« »