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遮熱シートは必要?メリット・デメリットや断熱との違いを紹介

2023.03.11 Sat

「屋根に遮熱シートの設置を考えている」
「遮熱シートにデメリットはあるのだろうか」

このように考えている人に向けて、本記事では遮熱シートのメリットやデメリット、よくある疑問について解説します。

屋根に遮熱シートを設置しようか考えている方は、ぜひご一読ください。

遮熱シートのデメリット

まずは遮熱シートを設置するデメリットについて解説します。

・完全に熱を防げるわけではない
・業者に施工を依頼する必要がある
・施工完了まで時間がかかることがある

遮熱シートのデメリットについて理解しておくことで、設置後に「こんなはずじゃなかった」と後悔するリスクを減らせます。

各デメリットについて具体的にどういうことか解説します。

完全に熱を防げるわけではない

屋根に遮熱シートを設置したからといって、完全に外からの熱を防げるわけではありません。

熱には3つの種類があります。

・輻射熱:風が吹いていても暖かさが伝わる電磁波の熱で、代表例は太陽や電気ストーブ
・対流熱:気体や液体が移動することで伝わる熱で、代表例はエアコン
・伝導熱:高温の物体から低温の物体に移動する熱で、代表例はゆたんぽ

たとえばクールルーフ.jpで取り扱っている「サーモバリア」という遮熱シートの場合、輻射熱はカットできますが、対流熱や伝統熱は防げません。

外からの熱をより防ぐには、遮熱シートのほかに断熱材を併用する必要があります。

業者に施工を依頼する必要がある

遮熱シートを屋根に設置するなら、業者に相談することをおすすめします。

遮熱シートは、屋根に正しく設置しないと遮熱効果を発揮できません。

遮熱効果がないだけでなく、結露やカビの発生原因になる可能性もあるのです。

遮熱シートの設置実績が豊富な信頼感のある業者に依頼する必要があります。

業者のホームページを確認したり施工実績を直接業者に聞いてみたりして、信頼できそうな業者に依頼しましょう。

施工完了まで時間がかかることがある

遮熱シートを設置する屋根の面積によっては、施工が完了するまで時間がかかることがあります。

たとえばクールルーフ.jpの場合、遮熱シートの設置面積と施工に必要な期間は下記のように変化します。

・50平方メートルの屋根で約4日
・100平方メートルの屋根程度で約6日
・500平方メートルの屋根程度で約20日

ただし、施工する屋根や周囲の環境によっては上記の日程より施工時間が前後する可能性があります。

「自宅や自社の建物の屋根に遮熱シートを設置する場合にどれぐらい時間がかかるか」を正確に知りたい方は、業者にご相談ください。

遮熱シートのメリット

遮熱シートを設置するメリットは下記のとおりです。

・暑さ、寒さをしのげる
・光熱費の節約効果がある
・室内にあるモノの劣化を防げる

暑さ・寒さのコントロールをして光熱費を節約すると、省エネ効果も高まります。

各メリットについて詳しく見てみましょう。

暑さ・寒さをしのげる

屋根に遮熱シートを設置することで、夏の暑さはもちろん、冬の寒さを和らげる効果があります。

なぜなら遮熱塗装よりも遮熱効果が高いのは遮熱シートだからです。

遮熱資材では塗料(ペンキ)が有名ですが、作業する職人の腕によってムラがでます。

屋根塗装は外での作業になるので、季節や風邪の強さによっても乾きが異なります。

遮熱アルミシートであれば、作業者の技量によるムラがなくなり、乾かす手間もかかりません。

光熱費の節約効果がある

屋根に遮熱シートを設置することで、光熱費の節約に繋がります。

夏は涼しく、冬は暖かく室内での暮らしは快適になり、余分な光熱費がかからず節約できるからです。

夏の暑さでは室温上昇を防ぎ、エアコンの消費電力を減らせます。

電気代がどのくらい安くなるのか、シミュレーションも可能です。

シミュレーションの計算には、屋根面積・電気料金等の情報が必要になります。

情報を頂ければ、メーカーさんがシミュレーションを算出してくれるのでお気軽にお問合せください。

室内にあるモノの劣化を防げる

遮熱シートの効果によって、室内の温度が上がりにくくなり、物の劣化を防ぐことができます。

工場であれば、在庫商品の熱による劣化を防げます。

家庭でも、うっかり外に出しておいた食材の劣化を防いだり、熱に弱い家電が壊れたりするリスクが減ったりするのもメリットです。

遮熱シートのメリット・デメリットに関するよくある疑問

遮熱シートに関するよくある疑問を紹介します。

・遮熱シートは本当に効果がある?
・遮熱と断熱のどちらが良い?
・屋根への遮熱シート設置はDIYできる?

各疑問の回答を早速チェックしてみましょう。

遮熱シートは本当に効果がある?

遮熱シートは、夏の暑さを防ぐのに効果的です。

実際にクールルーフ.jp(運営:ウチノ板金)で遮熱シート「サーモバリア」を設置した方からのコメントを紹介します。

・施工現場名  工場
・住所     東京都立川市
・施工面積 スカイ工法 40㎡
・導入のきっかけ:夏は暑く、作業内容的にもエアコンを導入することができず扇風機で作業をしていたのですが、ウチノ板金さんにサーモバリアを紹介していただき、わかりやすい説明を受けて導入することにしました。
・導入後の声:驚きの一言です。十数年ここで作業をしていますが、室内温度がこれだけ変わるとはビックリしています。スタッフ全員が温度変化に感動しています。夏場の作用効率は間違いなく上がっています。もっと早くやっておけばよかったと後悔しています。(笑)

・施工現場名  店舗
・住所     東京都小平市
・施工面積 スカイ工法 30㎡
・導入のきっかけ:2階にあるプレハブの事務所で、断熱材がないため室内が蒸し風呂のようになります。YouTubeでサーモバリアを知り、ウチノ板金さんに問い合わせ、サーモバリアのデモンストレーションをしてもらい、導入することにしました。
・導入後の声:夏場の工事でしたので、サーモバリアを貼る前と後の効果がすぐにわかりました。体感的には5℃くらいは下がっているかと思います。エアコンの電気代も少しは安くなるかと思っています。ありがとうございました。

・施工現場名  自宅
・住所     東京都東村山市
・施工面積 サーモバリアスリム 50㎡
・導入理由 夏は2階の部屋がとても暑くなるので、ウチノ板金にご相談したところ、サーモバリアの提案がありました。アルミシートの性能をわかりやすく説明してもらったので、導入を決めました。
・導入後の声:以前と比べて、肌で感じるほど、涼しくなりました。エアコンは必要ですが、これであれば、節電の効果はかなりあるのではないかと思っています。

このように、多くの方々が遮熱シート「サーモバリア」を設置した効果を実感しています。

・サーモバリアは輻射熱を97%カットする遮熱材
・おまけに雨漏りも止まる

サーモバリアスカイ工法で使用する材料は、アルミと塩ビシートを併せた素材です。

塩ビ(プラスチック)の耐用性にアルミの持つ遮熱性能と耐候性を掛け合わせたことで、雨漏りの防止が可能になりました。

遮熱だけでなく、屋根からの漏水も止めることができる新素材になります。

遮熱と断熱のどちらが良い?

外からの熱をより防ぐのであれば、遮熱シートと断熱材の併用がおすすめです。

遮熱シートと断熱材は、どちらが優れているというものではなく、それぞれ防げる熱の種類が異なります。

・遮熱シート:輻射熱を防げる
・断熱材:伝導熱や対流熱を防ぐ

簡単にいうと、「熱を反射する材料が遮熱材」「熱の伝わりを遅くする材料が断熱材」です。

サーモバリアは輻射熱を防ぐことができますが、対流熱と伝送熱を防げません。

熱を防ぐには、断熱材とサーモバリアを併用すると効果が高まります。

屋根への遮熱シート設置はDIYできる?

DIYで屋根に遮熱シートを設置することも不可能ではありませんが、おすすめはできません。

正しく屋根に遮熱シートを設置しないと、結露が発生してカビの増殖につながる恐れがあるからです。

また作業をするため屋根に登った時に屋根材を傷つけてしまい、新しい不具合を発生させてしまうリスクも発生します。

高所で作業することになるため、落下して事故が発生するリスクもあります。

このようなトラブルや大怪我のリスクがあるため、DIYでの遮熱シート設置はおすすめできません。

必ず実績や信頼感のある業者に遮熱シート設置を依頼しましょう。

屋根への遮熱シートの施工方法はどうやるの?

施工する時は、実際に職人が屋根に登って遮熱シートを取り付けていきます。

遮熱シートを屋根に張り付けるのは、専用の両面テープです。

両面テープの付きが悪い場合は、高圧洗浄での水洗いをして施工します。

サーモバリアスカイ工法は、風速40メートルの強風での台風試験もクリアしています。

風速40メートルとは、屋根瓦・屋根葺材が広範囲にわたって飛散し始め、道路標識が傾く程の風で台風の強風を想定した風速です。

遮熱シートの設置はどこに頼むのがおすすめ?

屋根に遮熱シートを設置するなら、実績豊富な業者への相談がおすすめです。

遮熱シートの設置経験が浅い業者に依頼すると、うまくシートを設置できず十分な遮熱効果を発揮できない恐れがあります。

・ホームページで実績を積極的に公開している
・担当者に実績があるか聞いてみる

このような方法で実績の有無を確認してください。

メリット・デメリットを理解して遮熱シート設置を検討しよう

本記事では、遮熱シートのメリットやデメリットについて紹介しました。

遮熱シートを設置すれば、夏の暑さや冬の寒さを防ぎやすくなります。

遮熱シートは輻射熱を防ぐ効果が高いので、対流熱や伝導熱に強い断熱材と組み合わせるとより効果的です。

ただし遮熱シートの設置には、時間がかかったり業者に依頼したりする必要があるため手間がかかります。

屋根に遮熱シートを設置する際は、実績豊富な信頼感のある業者へ早めに相談してみましょう。

 

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この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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