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倉庫は熱中症対策が必須!暑くなる原因や効果的な対策法を紹介

2025.05.01 Thu

「倉庫内の熱中症リスクを軽減したい」
「夏本番前に倉庫内の暑さ対策を実施したい」

倉庫は構造上熱がこもりやすく、熱中症のリスクが高い作業環境です。

そのため、夏場の暑さ対策や熱中症対策を検討している会社も多いでしょう。

本記事では、倉庫で熱中症対策が必要な理由や効果的な対策法について紹介します。

暑い時期も従業員が快適に働ける環境を整えたい担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

倉庫内が熱中症になるほど暑くなる原因

夏の倉庫内は熱がこもりやすく、従業員の熱中症リスクが高まります。

熱中症を予防するには、工場が暑くなる原因を理解したうえで、適切に暑さ対策を実施することが大切です。

倉庫内が暑くなる主な原因として、以下の3つが挙げられます。

・屋根や機械からの輻射熱
・空調設備の老朽化や故障
・構造的に空調管理が難しい

それぞれの原因を1つずつ詳しく確認していきましょう。

屋根や機械からの輻射熱

倉庫内が一般的な建物よりも暑くなる要因の1つに、屋根や機械からの輻射熱があります。

輻射熱とは、太陽光や床暖房など遠赤外線により伝わる熱のことです。

多くの工場で採用されている金属製の折板屋根は、熱伝導率の高いため、日射の影響を受けやすいです。

なかでも周囲に建物が少ない倉庫は日陰となる時間がないため、屋根だけではなく外壁にも直射日光が当たり室温を上昇させます。

他にも、倉庫や工場では熱を発する機械により室内温度が高くなっているケースもあります。

倉庫や工場の暑さ対策では、輻射熱を防ぐことが重要です。

空調設備の老朽化や故障

倉庫内の温度が上昇する原因には、空調設備の老朽化や故障も考えられます。

古い倉庫では、空調設備も古くなっている場合があります。

老朽化により空調設備の機能が弱くなっていたり故障していたりすると、室内の温度管理が困難です。

また古い空調設備だと、最新の空調設備と比較して冷却能力が弱く、あまり涼しくならないうえに多くの光熱費がかかる場合もあります。

古い空調設備を利用している場合は、新しい設備を導入するなど、早急な対策が必要です。

構造的に空調管理が難しい

一般的に倉庫は天井が高く面積が広いため、空調が効きにくい構造です。

とくに搬入口からの出入りがある物流倉庫では、空調管理が難しい場合が多いです。

頻繁に搬入口からの出入りがある倉庫は、室内の冷気が逃げて、屋外の暑い空気が侵入してしまいます。

構造的に空調管理が難しい倉庫では、室温が上昇する原因を明確にしたうえで対処法を検討することが大切です。

熱中症対策が必要な理由

倉庫は構造上暑くなりやすいため、熱中症対策が欠かせません。

熱中症対策が必要な理由は、主に以下の3つが挙げられます。

・従業員の健康を守るため
・作業効率の低下を防ぐため
・製品の品質を維持するため

夏本番前に対策を実施できるよう、熱中症対策の重要性を理解していきましょう。

従業員の健康を守るため

従業員の健康を守るためにも、倉庫や工場では暑さ対策を実施する必要があります。

作業内容や構造上などの理由で、倉庫の作業員は熱中症のリスクが高いです。

重度の熱中症は人命にかかわる恐れがあり、大変危険です。

熱中症の恐れがある作業環境では、従業員のモチベーションの維持が難しく離職率が高くなる可能性も考えられます。

暑さが厳しい夏場も、従業員が健康でいられる作業環境を整えることが重要です。

作業効率の低下を防ぐため

暑すぎる作業環境は、従業員の疲れがたまりやすく集中力が低下します。

疲れがたまった状態での作業は、ミスが増えたり労災事故につながったりする可能性が高いです。

作業効率低下を防ぐには、夏の暑い時期でも快適に働ける環境を整えて、作業効率低下を防ぐことが大切です。

製品の品質を維持するため

倉庫内の暑さ対策は、製品の品質を維持するためにも重要です。

倉庫内の製品や機械は、高温状態が続くと変形したり不具合が発生したりする恐れがあります。

保管している製品や機械がダメになってしまうと、事業にも悪影響を及ぼします。

倉庫内にある製品の品質を維持するためにも、適切な室温の管理を実施しましょう。

倉庫内での熱中症対策に効果的な設備

室内温度が上昇しやすい倉庫内では、従業員の熱中症を予防するために、暑さ対策に効果的な設備の導入がおすすめです。

熱中症対策に効果的な設備は、以下のとおりです。

・遮熱シート
・屋根スプリンクラー
・業務用エアコン
・業務用扇風機

それぞれの特徴を知り、自社に適した設備を検討しましょう。

遮熱シート

倉庫内の暑さは屋根からの輻射熱が大きく影響するため、屋根に遮熱シートを張ると効果的です。

遮熱シートを張ることで紫外線を反射させられるため、室内温度の上昇を大幅に軽減できます。

遮熱対策には屋根に遮熱塗料を塗る方法もありますが、遮熱シートの方が効果が均一です。

遮熱塗料はムラがあると効果が軽減してしまうため、職人の技量や天候などによって得られる効果が異なります。

一方で遮熱シートの場合、職人の技量による効果の違いがありません。

屋根からの輻射熱を対策したい場合は、遮熱シートの利用がおすすめです。

屋根スプリンクラー

倉庫内の暑さ対策には、屋根スプリンクラーの設置も効果的です。

スプリンクラーを設置することで、高温になった屋根を冷やして、輻射熱による影響を軽減できます。

ただし屋根スプリンクラーは水を使用するため、導入後もランニングコストが発生します。

さらに使用している屋根材によっては、サビが発生する可能性も否定できません。

屋根スプリンクラーを導入する場合は、費用対効果の分析が必須です。

業務用エアコン

倉庫内の暑さ対策や製品管理には、業務用エアコンの設置が適しています。

業務用エアコンを導入する場合は、設置する場所や個数、倉庫に適した出力などを考慮することが重要です。

ただし業務用エアコンの導入には、高額な費用や大掛かりな設置工事が必要となります。

さらに、導入後は光熱費も発生します。

倉庫内の暑さ対策には効果的な業務用エアコンですが、費用や設置工事のスケジュールなど事前の準備が必要です。

業務用扇風機

業務用扇風機は、倉庫内の空気を循環させるのに効果的です。

業務用エアコンよりも価格や光熱費を安く抑えられるため、できるだけ費用をかけずに暑さ対策を実施したい場合に適しています。

ただし業務用扇風機は送風機能しかないため、体感的には涼しく感じても室温を下げることができません。

室内温度を効果的に下げるには、業務用エアコンとの併用がおすすめです。

倉庫管理者が作業員に呼びかけたい熱中症対策

建物や室内を冷却する設備を導入しても、従業員の熱中症を完全に予防することはできません。

熱中症リスクを軽減するには、従業員1人ひとりが対策を実施することも大切です。

倉庫管理者が作業員に呼びかけたい熱中症対策は、以下のとおりです。

・こまめな水分および塩分補給
・空調服の着用
・冷却グッズの活用

熱中症対策の基本は、こまめな水分補給と塩分補給です。

人は汗をかくことで、体内の水分とミネラルが失われ体温調節機能が低下し、熱中症リスクが高まります。

水分補給と塩分補給が大切と分かっていても、作業に集中すると水分補給を忘れてしまうことがあります。

時間を決めたり管理表を活用したりして、確実に水分補給するのがおすすめです。

他にも、空調服や冷感グッズを活用すると熱中症のリスクを軽減できます。

倉庫管理者は朝礼で呼びかけたり社内報で啓発したりして、従業員の熱中症対策を実施しましょう。

倉庫内の熱中症対策を実施して快適な作業環境を整えよう

構造上熱がこもりやすい倉庫は、熱中症対策が必須です。

暑すぎる作業環境では、作業のミスが増えたり労災事故につながったり、事業に悪影響を及ぼす恐れがあります。

倉庫内での熱中症を防止するには、暑くなる原因を明確にして、原因に合った対策を施すとよいでしょう。

また、従業員1人ひとりが熱中症を予防するためにもこまめな水分・塩分補給を呼びかけることも重要です。

クールルーフ.jpでは、倉庫の熱中症対策に効果的な遮熱シートの施工実績が豊富にあります。

倉庫の暑さ対策を検討している場合は、お気軽にクールルーフ.jpへご相談ください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。
1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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